「震災食を作ってみよう」 ご報告

地震などの災害時でも簡単にできる調理法を知ってもらおうと、特定非営利活動法人「災害支え愛ネットワークさくら」は8月25日、調理体験会「震災食を作ってみよう」を金沢市で開きました。

この催しは、震災食の調理法の普及に努めている石川県栄養士会の協力で開催したもので、レシピを考案した乙川味巧(おとがわ・みわ)さんと、橋本良子さん、坂瀬孝子さんの3人の管理栄養士が講師を務めました。

震災食は、災害で電気やガス、水道が止まっても身近な道具と手軽な材料で作れる食事のことを言います。カセットコンロなど湯を沸かす道具と鍋、そして耐熱ポリ袋があれば、最小限の水で手軽にバランスのよい食事が作れるというのが最大のポイントです。また、一つの鍋で時間をかけずに調理することで、災害時に不足するエネルギーの節約にもなるということです。

災害時に誰でもがおいしいものを食べられるようにしたいと考えた乙川さん。ポリ袋に食材を詰め、お湯で煮立てる真空調理の手法を生かして、スープや煮物など50食を上回るレシピを考案。去年12月には、県栄養士会として主食からデザートまでアイデア料理をまとめたレシピ集「必ず役立つ震災食」(北國新聞社刊)を発刊し、県内外で震災食講座を開いています。

会場のキャッスルイン金沢には市民ら20人が集まり、藤弥一司理事長が「9月1日の『防災の日に向けて、こうした勉強会を開催できることは意義深い。ここで学んだことをそれぞれ自宅に持ち帰ってほしい」と挨拶しました。

参加したメンバーたちは「材料を入れたポリ袋の空気がしっかり抜けているか」などとポイントを確認しながら、ご飯や大豆とひじきの煮物、キムチ和えなど5品を作って試食しました。

参加者は「簡単に多彩な料理をおいしく作れるのに驚いた」「手作り感にあふれていて、災害という厳しい状況でも、楽しく料理ができればいいなと思った」「目から鱗が落ちる思い。こんなレシピがあることを知らなかった。本当に役立つと思う」と感想を述べました。乙川さんは「誰にでも簡単に作れるのが震災食。レシピを覚え、いざという時に活用してほしい」と話していました。

震災食作りを通じて学んだのは、私たち一人ひとりが「食の知恵を」持つこと。災害など予期しない事態に遭った時にどのように対応したら良いのか。そんなことを改めて考える機会になりました。


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